Kind Regards。

英国ネタをこつこつ載せてまいります。

雑記

今の時代、中学・高校の段階で、修学旅行(school excursion)や研修旅行として、海外に行くプログラムを持っている学校が結構あります。私が通っていた学校も何年も前に取り入れたようで、自分の時にこれに行っていたら、後々もっと楽だったんじゃないだろうか・・・と思わずにはいられません。

当時の行き先は確か北海道で、親に頼まれたウニと毛ガニを買ってきたこと(自分は食べてない)と、摩周湖のボヤーっとした白い霧(それ以外は何も見えず)と、じゃがバター(紙コップ入り)しか記憶になく、今にして思えばあの旅行はいったい何だったのか、という感じです。

それならば少々高くついても、カルチャーショックをガツンと受けるであろう海外に行ったほうが、お金で買えない価値があるのではないでしょうかね。


一番良いのは、現地に行って言葉に苦労すると、「これはヤバイ・・・。英語をもっとやらないと!」という大きなモチベーションになってくれることです。

試験の英語などは、わからなければもう一度前に戻って読みなおせばいいですし、リスニングだって少々間違えても点が取れないだけの話です。

ところが生身の人間を前にしていると、自分も何かリアクションしないといけないわけで「待ったなし」ですし、大事なところで聞けないと、わが身にダイレクトに跳ね返ってきます。英語を読んだり、憶えたりする時とは、脳のちょっと違う部分を使っている感じもわかります。
そしてこれがわかれば、文法の教科書や単語帳にかじりつく勉強方法から抜け出さないといけないことにも、早い段階で気付くはずです。(かといって、「聞き流し」でいいとは全く思いませんが・・・。そんなのでペラペラになるなら誰も苦労しません。)

あと、学校が連れて行ってくれるというのも安心です。
一回誰かと一緒に行っておくと、そのあとで自分で海外に出ようと思った時に、フットワークが全然違うと思いますからね。


基本的にイギリスというのは、アメリカや他のヨーロッパの国に比べれば治安は良いので、あまり心配することはないと思いますが、パッと頭に浮かんだ注意点だけ挙げてみたいと思います。


ありきたりながら、まず、車には気をつけましょう。

イギリス人というのは、なぜか横断歩道(crossing)の信号をあまり守りません。何をそんなに急ぐ必要があるのか、結構ギリギリを攻めて、見ていてヒヤッとすることも・・・。あまりにも無視する人が多いので、きちんと待っている方が間違っているような気がしてくるぐらいです。

それに街中に行くと、あのでっかい二階建てのバスが歩道のすぐそばを走っていますから、コーナーなどで巻き込まれたりしないように、車道からは距離をとっておきましょう。


↓ これは観光用の二階建てバス。・・・このタイミングではさすがに信号を守っているようです。

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それから、ビッグ・ベンなどの観光地でウロウロしているパフォーマー。一緒に写真をとってやるなどと言ってきますが、サービスなどと思わずに、無視しときましょう。ああいうのは勝手にお金を要求してきますから。もちろん支払う必要などはありません。


細かなところでは、ロンドンの繁華街に立っている標識やら街灯やらのポール。
このポールに看板などがゴテゴテと括り付けられていることがあって、無防備に針金が飛び出ていたり、時には釘っぽいものまで露出していることもあって、あれは危ないです。しかも人の顔や首ぐらいの高さに・・・。
スマホでよそ見しながらとか、ふざけて押しあったりとか、やめましょう。


あとはスリ(pickpocketing)でしょうかね。
これをやられたという話はオトナの日本人からもよく聞きますし、日本でたまに見るような、お尻のポケットに長財布、なんていうのは「取ってください」と言っているようなものです。

いつだったかウェストミンスター寺院に行った時、一緒にいた人がデジカメをスラれた、ということがありました。
しかしここは入場料(entrance fee)だってきちんと支払う場所・・・、「入ってしまったら観光客しかいないだろう」という油断(carelessness)を利用するスリもいるということです。



ところで、日本でカフェに入った時、店内が混んでいると、店員さんに「お席を先にお取り下さい」と言われることがあります。そんなこと言われても・・・といつも思うのですが、「立ち飲みしたくなければ、何か自分のものをテーブルに置いておけ」と言いたいのでしょう。

これはちょっと海外では考えられないことであり、たとえイギリスであっても、普段のクセでやってはいけません。どうでもいい私物ならまだしも、バッグや貴重品(valuables)などを置いてしまうのはやっぱり危ないです。


学校のプログラムの中には、旅行だけでなく、提携しているイギリス郊外の学校に行って、英語を勉強したり、現地の生徒と交流したりというパターンもあったりするようです。ロンドンから離れれば、それはそれで自然豊かなイギリスの魅力が広がっていますし、行って損になることなど何もないと思いますね。


■横断歩道(crossing) しましまなので 「zebra crossing」とも。
■スリ(pickpocketing )、強盗(robbery)、万引き(shoplifting)
■貴重品(valuables)

おととしぐらいだったか、ギリシャの首都、アテネ(Athens)を少しだけ観光したことがあります。

アテネオリンピックがあったのが2004年。
「伸身の新月面が描く放物線は・・・栄光への架け橋だ!」の名実況が生まれたのもこの大会でした。
あれからもう10年経っていると思うと、結構ショックです。


アテネと言えば、やはり「パルテノン神殿」。世界史に大して興味はなくとも、一度は見てみたい世界遺産です。

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「アクロポリスの丘」と言われるだけあって、神殿にたどり着くには、ゆるやかな山登りをするようなものなのですが、やたらと犬が多かったのが記憶に残っています。
それも日本で見かける野良犬の2倍はあるような大型がウロウロしているわけですから、ギョッとしましたね。

別に吠えたりするわけでもなく、普通に歩いたり、昼寝したりしているだけなので、まあ大丈夫なのですが、うっかり尻尾でも踏まないように気をつけないといけません。



さすがに日差しが強く、神殿へと続くエントランスに着いた時点でノドがカラカラに。
そこに待ち構えるようにして、いかにも南欧らしく、オレンジジュースの屋台が出ていました。

屋台のオヤジは、「にいてんよん!」(2.40ユーロのこと。それとも「よんてんご!」だったかな?)などと日本語で言いやがります。しかも、傍らでは若いお兄ちゃんがオレンジをどんどん謎のマシンに入れていて、いかにも「今搾ってます!」感を演出しているのですが、本当に搾られてジュースになっているかどうかは全く確認ができません。

「あやしいなあ・・・」と思いつつ飲んでみると!

今までの人生で飲んだ中でいちばんうすーいジュースでした。
味は悪くないのですが、なんかこう、トロピカーナを水で割ったような感じで、しかも氷のおかげでさらに薄まっています。試してみたい方はぜひ。


あと、観光でもっていると言われる国だけあって、とにかくタクシーが多かったですね。そのせいもあるのか交通量は結構多くて、信号はちゃんと守らないと危ないです。

私も道を渡ろうとしていて、歩行者信号が青になったので、さあと足を踏み出したら、たまたま機械の調子が悪かったのか壊れていたのか、その1秒後に赤に!!
人生最薄ジュースの次は、人生最速の信号が待っていました。さすがオリンピック発祥の地です。



当日は天気も良く、街中から電車ですぐに海の方まで出れそうだったので、行ってみることに。

しかし、終点で降りて、港町に出た時にはまさにローカル一色。日本人はおろか、外国人観光客など全くいません。
「ちょっと海岸沿いをのんびり散歩を」というような雰囲気などではなく、なんか殺伐としてました・・・。元々ブラブラ観光するようなエリアじゃなく、国際フェリーの発着があるだけで、あとはよそ者に用は無しといった雰囲気。
そしてよりによって、そこで道に迷ってしまいましたが。。。


アテネの街中でも一本路地裏に入ると、ちょっと嫌な感じがしたりする場所もあったりと、ギリシャの格差のリアリティというのも垣間見たような気がします。


↓ 道に迷っている最中に撮ったもの。天気が良かったのが救いです。

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良かったのがワイン。
味もさることながら、ラベルのギリシャ文字に何とも言えない雰囲気があり、ギリシャ神話を思い起こさせるのと、いかにも読めなさそうなところが神秘的で良いです。

有名でなくともワインが美味しい国というのは、ハンガリーやギリシャなど実は色々あるのですが、自分の国で消費してしまうので、輸出に回らず、日本でもイギリスでもあまりお目にかかることができません。
街のワインバーでは、ローカルのワインなども紹介してくれて、楽しかったですね。

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↑ 英語にすると「ALFA」?。値段もリーズナブルでした。


あと、アテネの街中にお寿司屋さんがあったので、ついつい入ってしまいました。
ロンドンのスーパーでも「Greek Sea bream」「Greek Sea bass」などと、魚コーナーでギリシャの名前はよく目にします。それならギリシャで新鮮なネタを食べて美味しくないはずがありません。
(同じ白身魚でも日本のものより脂がのっていて美味しい気がするのですよね)

ギリシャというと、映画「マンマ・ミーア」に出てくるような、リゾートの島のイメージばかりがあるかもしれませんが、アテネでの街歩きもまた違う魅力があるものです。


ギリシャ旅行記が本題ではなかったのですが、長くなったので次回に続きます。


■ギリシャ(Greece)、ギリシャの(Greek)
■鯛(Sea bream)、スズキ(Sea bass)

イギリスと言えば、旅行や留学で人気ありというイメージが強いのですが、実際どれぐらいの数の日本人が訪れているのでしょうか?外務省のHPで、国別に日本人訪問者数をランキングにしたもの(2012年)を見つけましたので、少しみてみましょう。(※各国で集計基準にばらつきがあるらしいので、比較は参考程度)

1位.アメリカ:369万人
2位.韓国:351万人
3位.中国:351万人

このトップスリーは何となく想像どおりではないでしょうか。アメリカは4割ぐらいがハワイ。

4位.台湾:143万人
5位.タイ:137万人
6位.香港:125万人
7位.シンガポール:75万人

近場はやはり強しという感じで、アジア勢が続きます。

8位.ドイツ:73万人
9位.フランス:73万人

10位.ベトナム:57万人

このあたりから欧州勢が顔を出してきます。ドイツはビジネスでの出張者も多そうですね。


気になるイギリスはというと、この統計では約24万人で、これはスイスとかオーストリアと同じぐらい。あまりパッとしません。アメリカが断トツなのはわかるような気がしますが、まさかスペインやイタリアにも負けていたとは知りませんでした。

海外旅行が好きな人などは、「イギリスって意外にあんまり見るものないんだよねえ・・・」とよく言いますし、もしかしたら目玉になる観光スポットの数と何か関係があるんじゃないか?と思っていると、「世界遺産の数ランキング」というのがすぐに見つかりました。外務省のページも意外に隅に置けません。

1位 イタリア:50
2位 中国:47
3位 スペイン:44
4位 ドイツ・フランス:39


こうしてみると、確かに人気のあるヨーロッパの国々がちゃんと出てくるので、それなりに関係はあるのでしょう。

それでもこのランキングではイギリスだって8位と健闘してますし、ナショナルギャラリーを始めとするアート系、博物館にミュージカルやオペラと、文化度だって高いはず。英語も通じて、買い物するにも便利ですし、バランス良く楽しめるとは思うのですが、何というか、華々しさがないというところでしょうか。


あと、やはり食べ物に良いイメージがないというのもイギリスにとって不利なところ(disadvantage)でしょう。
適当にフラっと入るとかなりの確率で、痛い目、というか不味い目にあってしまうところが日本との大きな違いです。食事は毎日とるものですし、旅先でゴハンがイマイチというのはボディーブローのように効いてきますよね。

「旅行というのは天気と食事で決まるんだ!」と言う人も結構多く、私も賛成なのですが、それならイギリスは最悪じゃないかということになってしまいます。



そういえば、この前日本に帰った時にタクシーの中で海外旅行の話になりました。以前の記事で、東京のタクシーの初乗り料金(minimum fare)は高いんじゃないかと書きましたが、大きいスーツケースを抱えていると乗らないわけにもいきません。そして、個性的なドライバーに当たると、料金のことが頭から吹っ飛んでしまいます。

その時は乗車して間もなく、
「実はね。私・・・、今まで海外に行ったことが一度もないんですよ。」といきなり切り出されました。

「どうしても行ってみたいんですけど、家内も初めてだし、初心者が行く国ならどこが一番オススメですか!?」
と、今からすぐにでもフライトしてしまいそうな勢いで聞いてくるので、私もウーンと考え込んでしまいました。相手は本気なのです。

今思えばこの時、「イギリスはいいですよ!」という言葉が反射的に出てこなかったので、やっぱりどこか「売れないモノを売りつけるような」後ろめたさを無意識にも感じたということなのでしょう。
結局、「親日的だし、食べ物も美味しいし、近いし、マッサージは気持ちいいし」と、台湾をおすすめしてしまいました・・・。(そのあとも色々おもしろかったのですが、ここでは割愛)


イギリスにはイギリスの魅力というものがあって、決して「最悪」な国などではありません。けれど、それはパッとみて美しいとか、パッと食べて美味しいとかではなく、見えてくるまでにちょっと時間がかかる性質のものではないかと思っています。そういう意味では日本と似ているかもしれません。
それが初めて海外に行く人にオススメなのかと聞かれると、やっぱりまたウーンと考え込んでしまいますが。

■世界遺産(world heritage)
■不利(disadvantage)、有利(advantage)

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
読んで下さっている方、本年もよろしくお願いいたします。

「年末年始を海外で過ごす人の帰国ラッシュが・・・」などと毎年日本のニュースで流れていますが、海外で生活していると、逆に年末年始は日本で過ごしたくなるもの。食べ物にしても、雰囲気にしても、和風なものが恋しくなるということで、私もさっさと帰りました。
(成田からのリムジンバスに乗ると、アナウンスと共に「さくらさくら」のBGMが流れるのですが、あれにちょっと感動してしまうぐらい恋しくなります)

イギリスなどは一大イベント、クリスマスが終わってしまえば何となく気が抜けたように感じますし、1月1日は休みでも、普通ならば2日から仕事が始まってしまいます。

そもそも日本の「海の日」とか「体育の日」などのように、バラエティに富んだ祝日(national holiday)などイギリスにはありませんので、休みたければ自分で有休(paid holiday)を取るしかありません。
これも何だか損をしているような気がします。



さて、既に訪れたことのある方はご存知かと思いますが、日本からイギリスまで、直行便(direct flight)でも約12時間かかります。

私はこの長時間フライトというのがすごく苦手で、寝るにも寝られず、お酒に頼ると頭痛がし、おなかは空かないし、映画も1本見ればもう十分だし、おまけに50%ぐらいの確率で風邪をもらったりと、ロクなことがありません。
「12時間なんて、映画6本見たら着いちゃうからね」などとサラッと言う人がいますが、本気で尊敬してしまいます。


日本での休暇を終えて、半日のフライトでヘロヘロになってヒースローに到着するまではいつもと同じだったのですが、シーズンが悪かったか、時間帯が悪かったか、まず入国審査(immigration check)で1時間待ち・・・。

その後、荷物の受け取り(luggage claim)に向かうも前がつかえていて、さらに待ち。
重い荷物をひきずって、そこから駐車場まで向かうバスも待ち。
結局、ヒースロー空港を脱出するだけで2時間ほどかかりました。

こんなもの気を付けようがないものの、このパターン、イギリスではたまにあるので、初めて来られる方は「待つかも・・・」という心の準備だけはしておいた方が良いかもしれません。
ちなみにクリスマス前には、イギリスの航空管制でコンピュータの不具合(computer glitch)が発生、空の交通整理ができなくなり、フライトがキャンセルされるなど結構大きな混乱が起きていました。

自分の場合はそこまでではなくとも、2時間待たされた怒りのぶつけ先もなく、同僚に愚痴るしかありません。

すると、、、
「そんなのは何でもない。私は雪のせいでフランスで渋滞に巻き込まれて、高速のパーキングで12時間足止めされたのよ!!」と返されてしまいました。

・・・・・上には上がいるものです。


時差ボケ(jet lag)にも弱いので、続きは次回に。


■入国審査(immigration check)、荷物受け取り(luggage claim)
■コンピュータの不具合(computer glitch, computer failure)
■フライトの混乱(flight disruption)

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