Kind Regards。

英国ネタをこつこつ載せてまいります。

政治・経済

今はイギリスのニュースを見るとこの話題で持ち切りですね。
「もういい加減飽きた!」と言い始める人もいるぐらいです・・。

さて、独立すると経済へのリスクがあると言いますが、スコットランドの経済規模って実際どれぐらいなんでしょう?試しにBBCの記事に載っていた「一人当たりGDP」の値に、スコットランドの人口(5.3百万人)を掛けてみると、ざっくり25兆円ほどになることがわかります。
これは神奈川とか埼玉とかと同じレベルです。ギリシャもこれに近いですね。

※ちなみに日本のGDPは大体500兆円。イギリスのGDPはその半分ほどですが、人口も 半分ほどなので、一人当たり(per capita, per head)でみると同じようなものです。

もちろん、だからどうでも良いというわけではありません。
独立すると、通貨の問題を筆頭に、国の借金や年金の分割やら、現実的な問題は山積みで、これは誰もが認めています。
ただでさえユーロ圏の景気回復も失速気味ですし、ウクライナ情勢もまだまだ燻り続けてますし、スペイン、イタリアへの独立運動への波及なども指摘されてます。

企業だって、実際に投票の結果を見てみるまでは、具体的な対策など取りようがありませんし、いざ独立が決まった時の混乱は未知数でしょう。

ギリシャ危機を引き合いに出すのは変かもしれませんが、いくら経済規模が小さくても、「読めない不安、わからない怖さ」がつきまといます。接戦となれば、なおさらですね。

■ripple effect (波及効果)

イギリスの国会議事堂は、ウェストミンスターというところにあります。
テムズ川沿いにあり、かの有名な「Big Ben」の隣にある建物ですね。

スコットランドが連合王国に組み込まれたのは1707年のこと。
イングランドとは度重なる戦争の歴史もあり、彼らにとってもちろん併合は本意では
ありませんでした。しかしUKの一員になってからも、粘り強く自治を求めてきた結果、
1997年、ついにスコットランド議会の設立が認められることに。
約300年振りの自分たちの議会です。

※現在独立キャンペーンを引っ張っているアレックス・サモンドは、このスコットランド
 議会の第一党であるSNP(スコットランド国民党)のトップ。「First minister」などと
 呼ばれます。

この議会でスコットランドが決められる物事のことを「devolved matters」といいます。
日本語に訳すと、「(ウェストミンスターから)委任された物事」でしょうか。
ただしこの委任の範囲はごく限られていて、外交、防衛など重要な分野は、引き続き
ウェストミンスターで決定されます。(これを「reserved matters」といいます)

現在ウェストミンスター側(独立反対派)は、もしスコットランドがUKに留まるならば、
今ある自治の権利を拡大することを約束しており、懐柔策も巧みに利用している状況。

■ devolved matters(委任された物事)、devolution(委任)




同じトピックスばかりで申し訳ないですが、めったにないイベントですので、もうちょっと
続けてウォッチしてみたいと思います。

Financial Timesが実施した調査によると、アンケートに協力したスコットランド大手企業
のうち85%が、もしも独立が決まった時にはイングランドへの移転を検討するだろうと回答
したそうです。
確かに民間企業にとってみれば、独立の大きなメリットはこれといって無さそうなんですよね。
むしろ目につくのは経済的なリスクばかり。

特に銀行にとっては深刻です。
仮に独立したとしても、いきなりスコットランド独自の通貨が生まれるわけではありませんが、
スコットランドの銀行にお金を預けている資産家にとってみれば、「今イギリスポンドで持って
いる資産が、いずれ価値が目減りするかもしれない!」と不安になるでしょう。
どんどん不安が大きくなり、やがてイングランドの銀行にお金を移し始めるかもしれません。
これは「お金の逃避」であり、英語で「capital flight」と呼ばれます。
今の時点では、まだまだ見極めムードであり、大規模なcapital flightは起きていないようでは
ありますが・・・。

有権者の約10%はまだYesかNoか決めかねているとのデータも出ていて、接戦の中、
これらの浮動票が勝負のカギを握りそうです。

■capital flight (お金の逃避)
■win around floating voters (まだ決めていない投票者たちを味方につける、浮動票を獲得する)



ちょっと前まではスコットランドの国民投票のことなど、日本のメディアではほとんど触れられてなかったような気がします。最近の接戦ぶりを見て、少しは報道も増えたのでしょうかね?

イギリスに拠点を置いている日系企業も多いでしょうし、「実はなんかリスクあるんじゃないか??」とソワソワしはじめた人たちもいるかもしれません。かといって何か対策を取れるものでもないのですが、とりあえず気になるのは為替レートでしょう。

イギリスで選挙権(voting right)がもらえる年齢は18歳。(日本よりちょっとだけ早い)
ただし今回の独立投票だけはちょっと特別で、その権利が16歳に引き下げられています。彼らは一時的なパッションに流されるかもしれないので、これはどちらかというと、Yes派(独立派)に有利な条件だと言われています。

ところでこういう「接戦」の状態を英語で何というのかなあ・・・とチェックしてみると、次の二つの表現が結構よく出てくることがわかりました。

■neck and neck (接戦である)
■too close to call (接戦すぎて読めない)


日本でも競馬で「ハナ差」というのがありますが、英語では「クビ差」を使うのですね。

はじめまして。
気まぐれにですが、イギリスに関すること、何か役立ちそうなことをポツポツ載せてみることにしますので、どうぞよろしくお願いします。

今一番のトピックスは、何といっても9月18日に行われるスコットランド独立を問う国民投票(レファレンダム)で、だんだん報道もヒートアップしてきてます。
イギリス(UK)は、イングランド・スコットランド・ウェールズ・北アイルランドの4国を束ねた「連合王国」であり、スコットランドはここから抜けるかもしれないということですね。

スコットランド国民党(Scottish National Party)トップのアレックス・サモンド率いる独立派が「Yesキャンペーン」を情熱的に&精力的に展開。これに対してイギリス首相のデイビッド・キャメロン側が、独立の現実的デメリットをチクチクと指摘しつつ、「Better Togetherキャンペーン」で応酬しているという構図でしょうか。

最新の調査では Yes派49 対 No派51 と出ていますが、「そうは言っても、たぶん・・・ないでしょう」というのが、今モヤンと漂っているムードのような気がします。

けれど、もしも独立ということになれば・・・
一つの大きな悩みのタネが「通貨」と言われています。
スコットランドもイギリスの一部なので、今は当然イギリスポンドを使っているわけですが、「独立するんだったら、もう使わせないよ」とイギリス側に予告されているのです。


ところで、スコットランドのATMでお金をおろしてみると、イングランドのものと違うことがわかります。
探してみたら2つのスコットランド紙幣(10ポンド札)があったので、載せてみましょう。

ひとつがRBS(ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド)のもの。もうひとつが、バンク・オブ・スコットランドのもの。
いくつかの銀行は紙幣を発行できる権限が与えられているのは、日本と違っていて面白いですね。

P9120047P9120048
そしてバンク・オブ・イングランドが発行するふつうのお札、こちらはエリザベス女王がおられます。
P9120045














もちろん価値は変わりませんが、このスコットランドの紙幣をロンドンのお店で使おうとすると結構抵抗されることがあります。小さなローカルショップでは受け取ってくれないこともあるんですよね・・・。






↑このページのトップヘ