Kind Regards。

英国ネタをこつこつ載せてまいります。

政治・経済

32の投票区で結果がでそろいました。(投票率85%)
独立派:1,617,989 (44.7%) 反対派:2,001,926 (55.3%)

引き続きスコットランドはイギリスの中に留まることとなりました。
特に企業サイドはホッとしたというところでしょう。

昨晩は遅くまでテレビを観ていましたが、確実さ(certainty)を重んじるということで、
出口調査のデータはまったく出てきませんでした。小さい地区から開票結果が発表
されていって、その度に双方サポーターから歓声があがり、また次の発表まで出演者
で討論が始まるという繰り返し・・・。さすがに途中で寝てしまいました。

スコットランド最大の都市、グラスゴー(Glasgow)では独立派が勝利。
それでも期待したほどの差をつけることはできず、他のほとんど地区でも僅差で敗れ、
終わってみれば事前予想に近い形となりました。

とりあえず10回続けてみましたこのシリーズ、読んでくださった方、ありがとうございました。

でももしスコットランドが独立していたら、ロンドンからエジンバラに行くのにもパスポートが
必要になっていたのですかね?飛行機で1時間半ほど、東京から北海道に行く感覚なの
ですが・・・。

今夜のイギリスは、さすがに朝まで生テレビ状態。
投票率(turnout)の高さは目を見張るもので、各地区で80%、90%という数字が当たり前のように
出てきています。
一方BBCなど、主要メディアは出口調査の結果を出さず、今回はひたすら確実な開票を待つという
スタンスですから、今の時点では出てくる数字は投票率ばかり。

日本のメディアが、「大手調査会社が出口調査でYes派46、No派54」などと出し始めていますが、
どうなんでしょうね。2,000人弱を対象にした調査であることは、あまり伝えられてないような気が
しますが・・・。世論調査にしろ、出口調査にしろ、サンプル数などたかだか知れていますから、
今回のように投票者が多く、投票者の年齢差も大きく、地区によってもどちらを支持するか偏り
のあるvoteでの小規模出口調査など本当にただの参考でしかありませんね。

反対派が多数となることを予測しつつも、今回16歳に投票の権利を引き下げたこと、平日に実施
したことなどは明らかにNo派には不利な条件であり、このあたりは最後まで不気味です。
そう考えると、ブックメーカーが出していた20%の独立確率というのは、やっぱり妙な説得力がある
んですよね。

■exit poll(出口調査)

まだ起きている余力があれば、頑張ってアップデートいたします。

ちょっと意外ですが、イギリスは中堅どころの産油国です。
イギリスから北東に広がる「北海」に油田があって、もしスコットランドが独立すれば、
この便益のほとんどは彼らのものとなります。

まだまだオイルは潤沢にあって心配無用と言う人、これ以上は採掘困難な場所にあって
収入は減る一方だと言う人、いろいろいます。
BBCをみると、既に6割以上を採掘していて、30~40年で無くなるというデータもあります。
これは正直誰にもわかりません。

独立派を率いるアレックス・サモンド。見た目は困り眉の親しみやすそうなオジサンですが、
元々RBS(Royal Bank of Scotland)で原油のアナリストまでやっていた人です。
(しかも英首相デイビッド・キャメロンが学生をやっていた頃に)
ホンネはいざ知らず、当然独立派としてはオイルの未来は明るいとしか言いません。

「先行き透明」なことなどあり得ないのですが、今回の独立問題に関しては不確かなリスクが
大きすぎます。
通貨に始まり、原油の未来、国の負債、経済・ビジネスへの影響、EU加盟etc・・・。
決選日が近づくにつれて、双方メディアへの露出が増えてましたが、その勢いとは裏腹に
現実的な問題について追及されると、独立派の答えはちょっと苦しそうでしたね。

■oil revenue(原油からの収入)、oil reserve(原油の埋蔵量)
■extract(採掘する)、extraction(採掘)


9/18、住民投票の日がやってきました。
今現在ロンドンは曇ってますが、北のスコットランドも今日は一日曇りのよう。
(イギリスらしく!)ぱっとしない天気ですが、今回はこれまでにないぐらいの高い
投票率になるだろうと言われています。

イギリスと日本との時差は9時間。日本の方が進んでいます。
(ただし今はまだサマータイムなので、8時間の差)

一応発表されているスケジュール(イギリス時間)によると・・・
◆投票開始:午前7時
◆受付終了:午後10時
◆結果発表:翌日9/19の早朝(6時半~7時半)

つまり日本時間では、9/19(金)の午後2時半~3時半のあたりで、YesかNoかが
わかるということになります。

投票用紙の質問はきわめてシンプル。
"Should Scotland be an independent country?" です。

今日、テニスプレーヤーのAndy Murrayがツイッターでコメントしてました。
"Huge day for Scotland today! No campaign negativity last few days totally swayed
 my view on it. excited to see the outcome. lets do this!"

今まで政治的なことは特に発言してませんでしたが、この土壇場にきて独立派をサポート
しています。
日本人から見れば「イギリス人選手」のMurrayですが、スコットランドの人であることは
意外に知られてないかもしれませんね。

■turnout(投票率)
■electorate(有権者)
■sway(揺さぶる)

イギリスで有名なものの一つに、「ブックメーカー」というのがあります。
要はギャンブル屋さんのことで、町のいろんなところにお店がありますし、もちろん
オンラインでもBETできます。
(日本でも「William Hill」とかはもう有名なのでしょうか?)
スポーツだけでなく、あらゆるイベントを賭け事にしてしまうところがなかなか面白く、
ジョージ王子誕生の時にも、「さあ名前を当てろ!」と盛り上がってましたね。

そして今回のスコットランド住民投票も・・・、やっぱりありました!
「Scottish Independence YES or NO」

気になる今のオッズは、
Yes:19/5 No:2/11 と出ています。

慣れない表示なのですが、「19/5」というのは、「5を賭けて、当たれば5+19=24もらえる」
ということです。
つまり倍率に直してやると、Yes派は24÷5=4.8倍。
No派は「2/11」なので、13÷11=1.18倍ですね。

ここから計算すると、独立派勝利の確率は約20%ということになります。
もちろん「参加者はそう考えている」というデータでしかありませんが、変な数字でもありません。
今の環境、入ってくる報道、人との会話、自分の考えetc総合して、20%というのは感覚的に実に
ストンと腑に落ちる数字のような気がします。

■poll, opinion poll, survey (世論調査)


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