Kind Regards。

英国ネタをこつこつ載せてまいります。

2014年11月

APECでの日中首脳会談、これはイギリスのメディアにもしっかりと取り上げられていました。

安倍首相が声をかけるもそれには応えてもらえず、何とも言えない感じで握手している様子がテレビに新聞に・・・。それでも、経済力で世界No.2とNo.3のトップ同士がようやく協調する姿勢を見せ始めたということで、
(中身はどうあれ)やはり注目はされるものです。


以前の記事(※「財政問題 ジョージとボリスの中国ツアー」)でも少しご紹介したように、イギリスは中国からの投資(investment)を呼び込むために、あの手この手を尽くしています。

世界の金融センターとしての強みも発揮し、ここ数年は中国の通貨である「人民元」(renminbi)の取り扱い拡大に力を注いでいて、今年に入ってからは国債の人民元建て発行までやっていますし、今のイギリスは明らかに日本よりも中国の方を向いていると言えるでしょう。


ちなみに、ガイドブックにも載っているロンドンの「チャイナタウン」(Chinatown)。
これは意外に小さくて、普通にサカサカ歩くと、端から端まで5分もあれば見れてしまいます。
横浜の中華街のスケールとは比べものにならず、お店の種類も、レストランの味のレベルも全く違うので、あまり期待して行くとガッカリするかもしれません。
それでも「Chinese new year」という言葉など大抵のイギリス人が知っていますし、華やかなイベントとしてのイメージが定着。また最近再放送をやっているドラマ「シャーロック」のお話の中でも中国文化が登場したりと、着実にイギリスの中に根を下ろしているような気がします。


もう何年も前、「日本は世界第二位の経済大国」と学校で教わった時には、自分は何も貢献してなくとも、なんとなく誇らしい感じがしたのを覚えています。
しかし、中国の経済成長の勢いはすさまじく、2010年にはGDPでNo.2の座を譲り渡し、今では日本の2倍ほどにも膨れ上がり、もはや追いつけるレベルではありません。

「中国のGDPが膨らむのは人口のおかげだ!」「一人あたりGDPではまだまだ日本の方が上なんだ!」
と言う人たちもいますが、どうなんでしょうか。

確かに中国はまだまだ貧富の差も大きく、洗練された経済とは言い難く、環境的にも良くないですし、どちらの国に住みたいかと聞かれれば、やはり日本を選ぶでしょう。

しかし、人口というのはパワーの源。これからの伸びしろが中国側には大いに残されているわけですから、「国力」の話をするならば、「一人あたり~」のような効率性の指標はちょっと場違いです。
実際イギリスの視線の先にあるのは、成熟した日本ではなく、あの巨大な購買力(purchasing  power)とマーケット、そして何より成長の可能性なのですから。

■GDP per head/capita (一人あたりGDP)
■economic growth (経済成長



PA050010

華やかでない写真が撮れました。
まあ普段はこんなものでしょう。



またここ最近、EU(European Union)のことが話題になっています。
最近というより、もう常連のトピックスですかね。


EUを運営して、政策を実行するための予算(budget)には、EU加盟国からの分担金というのが欠かせない
財源です。
負担する金額はそれぞれの国の経済活動の大きさによって毎年決められることになっていて、いくつかの国
は追加で負担が求められ、いくつかの国はお金が戻ってくるという「調整」が毎年行われます。

今回の場合、イギリスに対して、21億ユーロ(約3,000億円)という追加払いの「請求書」(bill)が一方的に叩き
つけられました。もちろんオランダやイタリアなど、他の一部の国も「払い側」に回っているのですが、イギリス
に課された額がケタ違いに大きいということで注目されているわけです。

ただでさえ反EUのムードが高まりつつある中、保守党にとってはダメージとなる追加請求(surcharge)。
イギリス政府としては、「受け入れられない!」「払わないぞ!」と強い口調で怒りを表明していましたが、
それからわずか2週間ほどで妥協案で合意したようです。

どんな内容か見てみますと・・・

①当初支払額は21億ユーロ(17億ポンド) → 将来EUから払い戻される「rebate」(※)と相殺して半額
②当初支払期限は2014年12月 → 2015年7月と9月の分割払い(installment)に。

※rebateというのは、日本でも「リベート」とよく言うように、「(何かの割合に基づいて)返ってくるお金」のこと
です。EUが集めたお金は、イギリスとは比較的関係の薄い農業政策に使われるポーションが多いため、
イギリスは分担金を支払った後に、rebateという形で払い戻しを受けられるようになっています。
今回のケースでは、将来の払い戻しを前倒しして、請求額と相殺できるということにすぎないので、トータルで
みれば「減額」とは言えません。


そもそも、統計データを元に計算して決めた分担金の額をEUが免除するとも思えません。
下手に抵抗し、EUとの交渉を続けていれば、支払の減額はおろか、遅延利息まで上乗せして支払う羽目に
なり、交渉で費やされた政府の貴重な時間と労力はムダになり、しかもEUとの関係は悪化するだけ・・・という
最悪シナリオが濃厚だったでしょう。そうなれば、野党の攻撃の的になり、国民からの批判も避けられません。
(ちなみに仮に支払を無視し続ければ、利息だけで年間1~2億ユーロにもなると言われています)

それならばrebateの先取りも一つのマジックとして活用しつつ、支払条件を緩めたことを国民にアピールし、
早くケリをつけてしまった方が得策。
イギリス人らしいといえるのか、言葉とは裏腹に、sensibleな決断をしてくるものです。

■rebate(払い戻し金)
■installment(分割払い)
■surcharge(追加請求)

イギリスは「肥満」(obesity)の多さでは世界でもトップクラスの国。
確かに太った人をよく見ますし、その太り方というのも日本とはちょっとスケールが違います。

そんな中、「お酒に含まれているカロリー(calorie)も実はかなりのものであり、もっと意識を高めるべく、
ラベルに表示すべきではないか」とニュースでやってました。
ちょっとショッキングだったのは、大きいグラス1杯のワインに含まれるカロリーが「ドーナツ1個分」だと
言っていたところ。


ちなみにイギリスのパブ(pub)などでグラスワインを注文すると、よく「large or small?」などと聞いてきますが、
largeを頼むと結構な量が出てきて、満足度は高いです。
上で出てくる「大きいグラス1杯」というのは量にして250ml。ボトル1本が750mlですから、3分の1ということに
なりますね。
日本だと、ものすごく立派なグラスを持ってきて期待させておきながら、いざ注がれてみると「たったこれだけ
・・・」というお店もありますから、前もってちゃんと決まっているというのはいいことかもしれません。


このお酒とカロリーの話は、日本でも結構気にされるトピックスではないでしょうか。

「度数が高いお酒ほど太るのだ」
「アルコールのカロリーは栄養として吸収されないから大丈夫。オツマミこそが敵だ。」
「フランス人が太っていない秘訣はきっとワインだ。飲んだ方がいい。」
etcetc

人と話していても、もっともらしいものから怪しいものまで色んな意見があって、結局何が正しいのかよく
わかりません。

自分の場合、寝る前についつい飲んでしまうのですが、3日で1本のボトルを空けるペース。
ちょうど「large glass」を1日1杯飲んでいる計算なので、ニュースの内容を信じるならば、毎晩寝る前に
規則正しくドーナツを1個食べていることになります・・・。

まあ、どれだけ値段を上げられても愛煙家がタバコを買い続けるように、いくらカロリー高しと言われても、
いくら「ドーナツ●個分」と言われても、お酒を愛する人はなかなかやめないでしょうね。


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↑ 日本では珍しいギリシャ(Greece)のワインなどもスーパーで買えたりします。


■obese (肥満の)、obesity(肥満)

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