イギリスで何か美味しいものを・・・という時、またイギリスらしいものとして何を食べたらいいか迷った時、一つのオススメがインドカレー

あまりガイドブックなどではスポットが当たらないジャンルですが、日本から人がやってきた時にはよく案内しますし、そして必ずと言っていいほど好評です。


もちろん日本にあるインドカレーのお店も美味しいとは思います。

今でこそ当たり前感がありますが、10年以上前、インド人がつくって、インド人がウェイターとしてサーブ(serve)してくれるカレー屋さんなどは地方ではまだまだ珍しく、インド人がいるというだけで美味しさがupしているように思えたものです。

けれど、今にして思えば、イギリスのものと比べてみると、どこか日本人向けにスパイスを手加減しているというか、日本人の舌に合うようにマイルドに仕上げているような気がしてなりません。

それに、「お得なランチセット」とかいって、何種類かのカレーが小さな小さな器に盛られて出てくるところも、なんだか日本の幕の内弁当のコンセプトに通ずるものがあるようで、「合わせてくれている」感じが。
まあこれはこれでいいのですが、結局どれも味わった気がしなくて、「あー、Cセットにしとけばよかった・・・」などと、お得感というよりもヘンな煩悩が残ったりすることもあったりします。

そういう意味では、本当に本場仕込みのカレーをストレートに体験できるのは、むしろイギリスの方でしょう。


また、前回でもご紹介したとおり、カレーの隠れた大きな魅力というのは、地雷が多いイギリスの中にあって、飛び込みで入って(pop in)みてもハズレをひく確率が小さいことです。

「飛び込みで」というのは、実は一つのポイント。

私もこれまでに、「高級インド料理」とか、「モダン・インディアン」といったお店にトライしてみたことはあるのですが、どうも何かが物足りません。物足りないというか、これを和食に当てはめて考えてみると、「高級うどん」とか「モダンおでん」と言われているみたいで、あんまりしっくりこないのです。

インド料理と一言でいっても歴史がある分、奥は深いでしょうし、カレーをナメるな!と怒られそうですが、
日本でもカレーのイメージと言えば、それこそレトルト(ready meal)だったり、ココイチや駅ナカの狭ーいお店だったり、休日にお父さんが突然作り出したり、キャンプの定番だったり・・・などなど、とにかくライトで、親しみやすいものであるはず。
だから、あんまりかしこまって、高級だとかモダンとか、ミシュランの星が・・・とか言われても、それほど惹かれないような気がするのですよね。


例えば、たまたまこの前行ったお店 「Gaylord Restaurant」。 

ロンドンの中心部、「Oxford Circus」(オックスフォード・サーカス)という駅から歩いて5分ほどの所にある老舗インド料理屋さんです。

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(↑ やや高級の部類か。佇まいもそんな感じです。)


知り合いが来るということで、ちょっと良さそうなお店をと思い、珍しく予約をしてみたのです。

しかし土曜日のお昼時なのに店内はずっとガラガラ。
「誰も来ませんねえ・・・」と言いながら、食べている1時間半ほどの間、お客さんは結局我々だけでした。完全に予約不要です。

確かにイギリス人にとってカレーはディナーメニュー。ランチに食べにくる人はあまりいないのですが、それでも少なすぎ。正直、場所代のせいもあってか、ポーションが小さく、割高感が結構ありましたし、そういうのも原因だったのかもしれません。

それだったら、安くて、ザワザワしてして、スパイスの香りで満ちているお店の方がカレーのイメージに合うわけであって、ガイドブックやブログなどに従うのではなく、カレーな気分になっている時に、自分の勘を信じて「飛び込むこと」をオススメしたいと思うのです。


・・・そうは言いつつも、上のお店。大通りから一本裏に入っているとはいえロケーションは素晴らしく、サービスもていねいで、上品な感じなので、喧噪を避けて落ち着いて食事を楽しみたいという人には、結構いいかもしれませんね。
基本的に、ロンドンの観光地や、オシャレな通りなどに行けば行くほど、インド料理屋を探しにくくなりますので、このような立地にあるお店というのは意外に重宝するかもしれません。

■予約(reservation, booking)、予約する(make a reservation, make a booking)
■高級な(high-end, exclusive, posh)