旅行でイギリスを訪れる場合、ホテルなどでゆっくりテレビを観るということはあまりないかもしれません。

イギリスのテレビはつまらない!!という人も多いのですが、たまーに日本文化を紹介するエンタメ番組をやっていることがあり、これはかなり楽しめます。

最近私が観たのは、グルメなイギリス人が日本文化に触れながら、食べ歩きの旅をしていくというシンプルなもの。日本のように変にクイズ形式になっていたり、芸人がたくさん出て来たりせず、ゴチャゴチャしていないところが◎です。


その番組に登場する彼らは、食べ歩くだけでなく、自分たちでも料理を作っていました。

まず、「日本人に大人気のラーメン(ramen)を作ってみよう」ということで、わざわざ富士山の見える所へ繰り出して、アウトドアスタイルで挑戦。袋に入った生めんを手に、「これがラーメンですよ!!」と興奮気味に紹介するのですが、なんかこう、あまり見たことのない銘柄です。

スープ(broth)をとるところまではいいとして、ラーメンの具の中に、チャーシュー、味玉、人参、しめじ、えのき、しいたけ・・・と、随分モリモリと入り、どんどんイギリスナイズされていきます。そして、「仕上げにこれです」と、かつおぶし(tuna flake)を振りかけてました。。

肝心の麺は伸びきっているように見えましたが、それは全く気にならないようです。イギリス人の料理というのは、手を加えることこそが醍醐味と思っている節があり、「Simple is best」では物足りないのでしょうね。



その後、お寿司も、精進料理も、お好み焼きも、おいしいおいしいと平らげていたグルメな二人でしたが、彼らが唯一「ウエー」と顔をしかめていたのが、なんと「メロンパン」。
(これは英語で「Melon bun」と表現されていました)

日本ではメロンパンが嫌いだという人をあまり見たことがありませんし、それどころか「海老名サービスエリア」のメロンパンなどは一時期人だかりができるほど話題になったぐらいです。外国人にとっても、別にトリッキーな食べ物じゃないと思いますよね。


しかし、よく思い返してみると・・・・

イギリス人というのは、しょっちゅうサンドイッチを食べているくせに、
「日本にはフルーツ・サンドイッチというものがあって、これが実に美味しいのだ。」と教えてあげると、エーッと驚き、「それはゴハンとして食べるのか、デザートとして食べるのか?」と質問してくるのです。


番組でイギリス人が食べていたのは、やはり海老名名物、果汁入りのグリーンカラーのメロンパン。
当の二人にとっては、その色もイヤだったのか、「うーん、スポンジケーキに壁紙塗料とマニキュア落としを混ぜれば、メロンパンができるね・・・」というのが何とか絞り出したコメントでした。

フルーツ・サンドイッチへの反応から想像するに、イギリス人にとっては、パンはあくまで「ゴハン」であり、甘いフルーツやクリームと一緒にされてしまうのが気持ち悪いのでしょう。おそらくメロンパンも同じで、食感(texture)がどうこうではなく、パン生地にあまーいメロンの風味をミックスされたりする時点で、もう受け付けられないのだと思います。

日本人にあてはめてみると、おにぎり(rice ball)の中にカットメロンやメロンクリームが入っているような感じなのですかね。
・・・そう考えると、確かに許せないような気がします。

そこまでいかなくとも、「酢豚にパイナップルは許せない!」というのと、同じような感覚なのかもしれません。


■ラーメン(ramen, ramen noodle) (※相手が日本通でない限り、「noodle」と言わないと通じないでしょう)
■味玉 (marinated egg)
■しいたけ(Shiitake mashroom)、しめじ(Shimeji mashroom)