イギリスと言えば、旅行や留学で人気ありというイメージが強いのですが、実際どれぐらいの数の日本人が訪れているのでしょうか?外務省のHPで、国別に日本人訪問者数をランキングにしたもの(2012年)を見つけましたので、少しみてみましょう。(※各国で集計基準にばらつきがあるらしいので、比較は参考程度)

1位.アメリカ:369万人
2位.韓国:351万人
3位.中国:351万人

このトップスリーは何となく想像どおりではないでしょうか。アメリカは4割ぐらいがハワイ。

4位.台湾:143万人
5位.タイ:137万人
6位.香港:125万人
7位.シンガポール:75万人

近場はやはり強しという感じで、アジア勢が続きます。

8位.ドイツ:73万人
9位.フランス:73万人

10位.ベトナム:57万人

このあたりから欧州勢が顔を出してきます。ドイツはビジネスでの出張者も多そうですね。


気になるイギリスはというと、この統計では約24万人で、これはスイスとかオーストリアと同じぐらい。あまりパッとしません。アメリカが断トツなのはわかるような気がしますが、まさかスペインやイタリアにも負けていたとは知りませんでした。

海外旅行が好きな人などは、「イギリスって意外にあんまり見るものないんだよねえ・・・」とよく言いますし、もしかしたら目玉になる観光スポットの数と何か関係があるんじゃないか?と思っていると、「世界遺産の数ランキング」というのがすぐに見つかりました。外務省のページも意外に隅に置けません。

1位 イタリア:50
2位 中国:47
3位 スペイン:44
4位 ドイツ・フランス:39


こうしてみると、確かに人気のあるヨーロッパの国々がちゃんと出てくるので、それなりに関係はあるのでしょう。

それでもこのランキングではイギリスだって8位と健闘してますし、ナショナルギャラリーを始めとするアート系、博物館にミュージカルやオペラと、文化度だって高いはず。英語も通じて、買い物するにも便利ですし、バランス良く楽しめるとは思うのですが、何というか、華々しさがないというところでしょうか。


あと、やはり食べ物に良いイメージがないというのもイギリスにとって不利なところ(disadvantage)でしょう。
適当にフラっと入るとかなりの確率で、痛い目、というか不味い目にあってしまうところが日本との大きな違いです。食事は毎日とるものですし、旅先でゴハンがイマイチというのはボディーブローのように効いてきますよね。

「旅行というのは天気と食事で決まるんだ!」と言う人も結構多く、私も賛成なのですが、それならイギリスは最悪じゃないかということになってしまいます。



そういえば、この前日本に帰った時にタクシーの中で海外旅行の話になりました。以前の記事で、東京のタクシーの初乗り料金(minimum fare)は高いんじゃないかと書きましたが、大きいスーツケースを抱えていると乗らないわけにもいきません。そして、個性的なドライバーに当たると、料金のことが頭から吹っ飛んでしまいます。

その時は乗車して間もなく、
「実はね。私・・・、今まで海外に行ったことが一度もないんですよ。」といきなり切り出されました。

「どうしても行ってみたいんですけど、家内も初めてだし、初心者が行く国ならどこが一番オススメですか!?」
と、今からすぐにでもフライトしてしまいそうな勢いで聞いてくるので、私もウーンと考え込んでしまいました。相手は本気なのです。

今思えばこの時、「イギリスはいいですよ!」という言葉が反射的に出てこなかったので、やっぱりどこか「売れないモノを売りつけるような」後ろめたさを無意識にも感じたということなのでしょう。
結局、「親日的だし、食べ物も美味しいし、近いし、マッサージは気持ちいいし」と、台湾をおすすめしてしまいました・・・。(そのあとも色々おもしろかったのですが、ここでは割愛)


イギリスにはイギリスの魅力というものがあって、決して「最悪」な国などではありません。けれど、それはパッとみて美しいとか、パッと食べて美味しいとかではなく、見えてくるまでにちょっと時間がかかる性質のものではないかと思っています。そういう意味では日本と似ているかもしれません。
それが初めて海外に行く人にオススメなのかと聞かれると、やっぱりまたウーンと考え込んでしまいますが。

■世界遺産(world heritage)
■不利(disadvantage)、有利(advantage)