11/28(金)は「ブラックフライデー」と呼ばれる日でした。

「ブラックフライデー」(Black Friday)というのは、アメリカの感謝祭の翌日金曜日のことで、色んなお店で
大安売りセールをやります。アメリカ発のセールがいつからかイギリスにもやってきて、当日一部の量販店で
見られた、テレビやゲーム機を奪い合う暴動さながらの様子がニュースで何度も流れていました。
レスリング状態の客たちに、「Stop!!!!」と叫ぶ店員と、まさにカオス(chaos)。


思い返してみれば、ここまでの揉みくちゃに巻き込まれた経験といえば、電車のラッシュを別にすれば、
子供の頃に連れられて行った神社でのイベントでしょうか。(よくテレビでやっている、福餅か何かを参拝客に
放り投げるやつですね。)
これは結構すごくて、まさに福をめぐるバトルということで、子どもなどが参加するとケガをしかねません・・・。
伝統とはいえ、神様の前で人々の欲が渦巻くという、なかなか不思議な光景です。

今にしてみれば、なんであんなもののために人は群がるのかと思いますが、新年のカウントダウンだって人は
集まりますし、福を得るために神木をケンカのように奪い合ったりするお祭りだってありますし、理屈だけでは
語れません。


さて、ブラックフライデーを見ていると、日本の初売りを思い出します。

服に関して言うならば、初売りなどで、「安いから」「お得だから」という理由だけで買ったものはあんまり着な
かったりしますよね。
一方、値段にかかわらず100%気に入ったものは、特別な時(special occasion)にだけ大事に着ようとして、
結局クローゼットに眠っていたりします・・・。
結果、「まあまあ気に入った」というものが、意外にも一番よくローテーションされていたりするので、なかなか
ショッピングも奥深いものだなあと思います。何事もほどほどが一番良いということでしょうか。

「アイロン不要」とか「ストレッチ入り」とか、機能面だって大事ですし、お得感だけでお金を出すのももったい
ないので、最近はバーゲンでの買い物が昔に比べて減っている気がしますね。


ブラックフライデーのセールで、大きなディスカウントでテレビを買った人たち。
彼らが自分たちで使うのか、あるいは誰か他に売ってしまうのかわかりませんが、セールで買い物をする時
には、「テレビというのは相場でこれぐらいの値段だろう」というのが既に頭にあって、今回の買い物でどれだけ
自分が得をするのか、暗にざっくりとした計算をするものです。
これは理屈の世界。

もうひとつは、お店に「100ポンドoff!」と言われれば、それはつまり100ポンドそのまま得したことになると
思い込んでしまうという、心理の世界もあります。
もしかしたらその商品は単に元々高いだけかもしれませんし、あるいは値引きでもしなければライバル商品
には到底勝てないものなのかもしれません。

となれば、この心理を利用した商法というのも当然出てきます。
例えばイギリスのテレビで流れる家具のコマーシャルなど見ていると、年中ディスカウントをやっているところ
があって、
£980  Now £545  などとアピールしています。

もちろん「おっ」と心惹かれる表示ですが、いつお店に行ってもこんなバーゲンをやっていると、これはさすがに
何か裏がありそうだと疑いますよね。

ディスカウントと言いながら、結局元の値付けが高いだけじゃないか!?ということで、確かBBCの番組で
取り上げていた記憶があります。
私たちがあまり情報を持っていない商品、普段買わないような高級品などは特に注意ということでしょうね。

続きは次回に。

■セール(sale, bargain)、ディスカウント(discount)
■特別な機会(special occasion)