本当はもっとイギリスの暮らしとか文化を紹介できるような記事を増やしたいなあと思うのですが、
話の流れということで、もう少しだけニッチ(niche)なネタを続けます。


前回の記事で、国会議員のトピックスに関係して、税金の話が出てきました。

日本では消費税(sales tax、consumption tax)を10%に引き上げるかどうか、決断の時が迫っていますし、
イギリスでも総選挙をにらみつつ、各党がそれぞれのスタンスを打ち出しています。

しかし数ある税金の中でも、私たちの暮らしに一番ダイレクトに効いてくるのが「所得税」(income tax
ではないでしょうか。
この所得税は、収入の高い人ほど多く払うように、所得のレンジによって違う税率が設定されているもの。
いわゆる累進課税というやつで、このコンセプト自体は日本もイギリスも同じです。


今の時点(2014年度)で、日本とイギリスの税率(tax rate)を比べてみましょう。

まず日本では、このレンジは6段階だということがわかります。

①5%  (195万円以下)
②10% (330万円以下)
③20% (695万円以下)
④23% (900万円以下)
⑤33% (1,800万円以下)
⑥40% (1,800万円超)


イギリスの場合はどうでしょうか?

①0% (10,000ポンド以下) ※最低税率は20%だけれど、10,000ポンドまでは控除可能ということ。
②20% (31,865ポンド以下) 
③40% (150,000ポンド以下)
④45% (150,000ポンド超)

つまり、ゼロというのを別にすれば、20%、40%、45%の3パターンの税率しかないわけで、しかも③の
「31,866~150,000ポンド」のレンジがものすごく広いことがわかります。

お金持ちが「45%」を支払うのは別にいいにしても、中間層にいる人たちから一律「40%」を持っていく・・・、
これって結構キツイと思います。40%というと、日本での最高税率ですからね。
よく日本で、「いやー、稼いでるといっても半分ぐらいは税金ですよ!」などと芸能人が言ってたりしますが、
イギリスでは普通のサラリーマンたちがこれに近い感覚を味わっているということになります。

一国の経済規模に対する税収(tax revenue)のポーションは、イギリスの方が日本よりも若干高く、これは
おそらくこの所得税の影響が大きいのでしょう。

日本もイギリスも国の収支は赤字ですが、日本の方が重症であり、増税トレンドは避けられません。
個人的には、日本の消費税が8%に上がってからというもの、「もったいないかな・・・」「今あるもので何とか
しよう」などと思うことが増えて、買い物にブレーキがかかるようになりました。10%に上がったら、なおさら
そうなるでしょう。

それでも消費税というのは、その名のとおり、私たちがお金を「使う部分」に対してかかってくる税金であり、
お給料からダイレクトに掴み取っていく所得税を引き上げられるよりは、まだマシだということです。
これに関しては日本のマイルドさが国民へのメリットになっている感じですかね。

■income tax(所得税)
■taxable income(課税所得)