このあたりで、スコットランドのお話とつながってきます。

「スコットランド独立投票シリーズ」の(4) でもご紹介しましたが・・・、

スコットランドが連合王国(UK)に加わったのは、1707年のこと。
力関係から見ても「吸収された」といった方が正しく、それまでのイングランドとの戦いの歴史
から想像できるように、この結婚は不本意なものでした。

それでも粘り強く自治を求めていく中、1997年に住民投票が行われ、ついに「スコットランド議会」
Scottish parliament)の設立が認められたのです。
外交、防衛、経済など、国にとっての重要アイテムは、引き続きウェストミンスターがコントロール
するものの、教育や環境など一部のアイテムについては、自分たちの議会で、自分たちの意思
決定ができるようになりました。

そして2014年、今回大きな話題となった独立投票。
最終的に否決されはしましたが、投票日を前にして、ウェストミンスター側から、「もしUKに留まる
ならば、あなたたちの自治権をさらに拡大しましょう」と約束されており、スコットランドにとっては
全く悪い話ではありません。

しかし、これを気にし始めたのがイングランドの議員(MP)たち。
ウェストミンスター議会 650人のMPのうち、スコットランドの選挙区から選ばれているMPは現在
59人います。(約9%)
彼らスコットランド出身のMPは、イングランドの物事にYesやNoを言える(国会での議決投票を
通じて)のに、イングランド出身のMPは、スコットランドが自治権を獲得した物事(devolved
matters
)に対して口を出せません。

ということで、イングランドのMPたちは、「不公平だ。イングランドのことだって、イングランド自身が
決めるべきだ」と不満を募らせているのです。

彼らの主張を指して、最近ニュースにもよく出てくるフレーズが
English votes for English laws」(イングランドの法にはイングランドの議決を)。

キャメロン首相も内輪揉めの調停をやっている場合ではないでしょうが、5月に控える選挙を
考えると、全く無視するわけにもいきません。

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※手持ちにスコットランド議会の写真がなかったので、エジンバラ市街の風景でお茶を濁します・・。
 観光するならオススメの場所の一つで、歴史ある建物の合間から、視界に海が開けてくるという
 美しい街です。

■foreign affairs(外交)、defence(防衛)