前回、「House of Commons」(日本でいうところの衆議院)のMPが、総選挙(general election)
によって選ばれるとご紹介しました。

このMPたちは、どこかの政党に所属しています。

イギリスの二大政党と言えば、「保守党」(Conservative)と「労働党」(Labour)。
何となく名前からも想像できるとおり、まあ「右」と「左」です。
保守党は「トーリー」(Tory)とも呼ばれますね。

2010年の総選挙では、保守党が一番多くの議席を獲得。
当時ブラウン首相率いる労働党から政権を取り返したものの、過半数を占めるまでには至りません
でした。(ブラウンさんは、今回スコットランド独立反対のキャンペーンで活躍されてましたね)
仕方がないので、「自由民主党」(Liberal Democrat、略してLib Dem)という第3の党と連立を組むこと
によって与党となったのです。

これは「ねじれ」ではなくて、一つの党でマジョリティになれない「宙ぶらりん国会」ですから、英語で表現
するなら「Hung parliament」です。

この連立与党のうち、保守党のリーダーである「デイビッド・キャメロン」(David Cameron)が首相を、
自由民主党のリーダーである「ニック・クレッグ」が副首相を務めています。副首相といっても、その影は
お世辞にも濃いとは言えませんが・・・。

「首相」は英語で「Prime Minister」、略して「PM」です。
だから安倍首相も、英字新聞では「PM Abe」などと載っています。

イギリスでは、選挙カーで走り回って、マイクで名前を連呼するようなことはせず、演説中心の活動なので、
そのあたりは日本よりオトナな感じですかね。

■coalition(連立)、coalition government(連立政権)
■hung parliament(宙ぶらりん国会)、twisted parliament(ねじれ国会)