スコットランドの住民投票も終わり、イギリスもとりあえず内側の火種が一つ片付いたという感じです。外を見ると、まだ頭は痛いでしょうが・・。
地区ごとの結果をみると、首都エジンバラ、アバディーンといった金融の街では、やはり反対派が差をつけて勝利していましたね。

パーセンテージで最も独立派が多かった(57.35%)のは、ダンディー(Dundee)というエリア。
ここは薬学、ライフサイエンス産業が世界的にも有名だと聞いたことがありますが、UK政府から研究の補助金も出ているはずです。なぜYes派がここまで強かったのか、これはちょっとよくわかりませんね。

そして、今回投票率が最も低かったエリアは、グラスゴーとダンディー。どちらもYes派が勝利した地区です。このあたりは平日実施が影響したのでしょうか??
また年金資産の将来に不安を感じてか、平均年齢の高いエリアほど保守的だっというデータも出ていましたね。


さて、スコットランドのトピックスの流れで、少しイギリスの政治のキホンについて、ご紹介できればと思います。

イギリスの政治のシステムは日本とよく似ています。
議員内閣制」というとカタイ言葉ですが、要は国会議員(与党)の中から内閣のメンバーを選ぶ仕組みです。これは日本と同じですね。
ルールを作る側(国会)と運用する側(内閣)がそれなりに協調できるので、スピード面ではメリットがあると言えるでしょう。
アメリカはこれと違って、行政のトップである大統領を国民が直接選挙で選びます。国会との牽制が効くと言えば聞こえは良いですが、時には壁にもなり得るので、一長一短です。


既にご紹介したとおり、イギリスの国会議事堂は、ロンドンの中心部「ウェストミンスター」というところにあります。一度は何かで見たことがある風景ではないでしょうか?
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右側のクロックタワーがいわゆる「ビッグベン」で、隣の立派な建物が国会である「ウェストミンスター宮殿」です。ビッグベンは傾いているように見えますが、これ実際に少しずつ傾いているらしいのです。
(あと私の撮影の下手さもあります)

すみません、続きは次回で。

■Parliament(国会)、Westminster Palace(ウェストミンスター宮殿)
■tilt, lean(傾く)