ちょっと意外ですが、イギリスは中堅どころの産油国です。
イギリスから北東に広がる「北海」に油田があって、もしスコットランドが独立すれば、
この便益のほとんどは彼らのものとなります。

まだまだオイルは潤沢にあって心配無用と言う人、これ以上は採掘困難な場所にあって
収入は減る一方だと言う人、いろいろいます。
BBCをみると、既に6割以上を採掘していて、30~40年で無くなるというデータもあります。
これは正直誰にもわかりません。

独立派を率いるアレックス・サモンド。見た目は困り眉の親しみやすそうなオジサンですが、
元々RBS(Royal Bank of Scotland)で原油のアナリストまでやっていた人です。
(しかも英首相デイビッド・キャメロンが学生をやっていた頃に)
ホンネはいざ知らず、当然独立派としてはオイルの未来は明るいとしか言いません。

「先行き透明」なことなどあり得ないのですが、今回の独立問題に関しては不確かなリスクが
大きすぎます。
通貨に始まり、原油の未来、国の負債、経済・ビジネスへの影響、EU加盟etc・・・。
決選日が近づくにつれて、双方メディアへの露出が増えてましたが、その勢いとは裏腹に
現実的な問題について追及されると、独立派の答えはちょっと苦しそうでしたね。

■oil revenue(原油からの収入)、oil reserve(原油の埋蔵量)
■extract(採掘する)、extraction(採掘)